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体験学習

先日、僕はある貴重な体験をしました。

僕たち人類の永遠のテーマである生と死。
 
なんのために生まれ、
どのような目標に向かい、
いくつの目的を成し遂げ、
どのようにして死んで行くのか。
 
人はなぜ死ぬのか。
人はなぜ生きなければならないのか。
 
生きたいという切実な思いがあり、
生きたくないという切実な苦悩あり、
希望を持って生きる強さがあり、
それでも定期的にくりかえされる苦難があり、
 
それに対して、
本人の意思があり、
それを批判する周囲の人間のエゴがあり・・・
 
これら両極端な考えとの葛藤があります。
 
人は生まれた瞬間から、死に向かって歩み始めます。
 
 “ 生 ” とは人生の出発点であり、
占星学では、産まれた生年月日と時間、産まれた場所で運命が決まると考えます。
つまり産まれた瞬間、 “ 生 ” の瞬間がその人の一生を決定するものとして、重要視されるのです。
 
対して死。
それは宿命運命の最終到達地点であり、目標でもあります。
いつか訪れるであろうその “ ゴール ” があるがために、
僕たち人類は懸命に人生の歩みを進め、
定期的に訪れる苦難や問題を解決するため
考え、悩み、実行し、成長しようとするのです。
 
“ 生 ” に対して “ 死 ” は、
あまり歓迎されません。
それどころか忌み嫌われます。
そして人間である以上、逃れられないものであり、
コントロールできないものであります。
 
 死に対する恐れは、上代より存在しました。
 
そもそも宗教や神秘学といったものは、
これらの不安や疑問を取り除く手段として、
人間により生み出されました。
 
誰もがなんとなく抱えているその不安。
普段は生活を営む中で心の奥深い部分に沈み、
忘れさられています。
 
それが非日常的な出来事に直面したとき、
一気に表面化します。
殊に災害や不幸、
身近な人間の死
などを体感すると、
死生観について考えるようになります。
 
信じがたいほど不平等に思える、人間の死。
人がなせる業の範疇をゆうに超えたもの。
そこから派生して、
人生とは一体なにか 
という疑問。
 
そして、これらの一見不条理にも思える疑問の答えを求めようとします。
 
 
人の “ 死 ” に数多く直面すること。
 
 
これは僕が占い師を志した所以でもあります。
 
なぜ人の死が不平等に訪れるのか。
 
占術学を勉強すると、それがおぼろげにですが見えてきます。

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