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【オニユリ（鬼百合）】

７月〜８月に咲く夏の花。分布は北海道〜九州と幅広く見られます。

百合というと白色で清楚、可憐なイメージが強いですよね。純潔なマリア様の象徴だったりするし。

でもこれはオレンジ色の花弁に暗紫色の斑点・・・見るからに強そうです！

しかも、なんかめちゃくちゃ反り返ってるし！絶対怒ってるー！！

名前も赤鬼を連想させることから「鬼・百合」とついたとのこと。

なんていうか、ヒョウ柄？みたいな感じですよね。

実際、外国ではタイガーリリーと呼ばれているそうで。

百合界でいうヤンキー的存在なんですかね……

もしくは大阪のおばちゃん？……((((； ･`д･´)…ｺﾞｸﾘ…

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そんな毒々しい鬼百合ねえさんですが、毒は無いのでご安心（？）を。

球根が食用となるため、中国から輸入された花なのだそうですよ。

栄養豊富で滋養強壮、利尿、咳を沈める効果があり、漢方薬としても用いられるほど。

よく茶碗蒸しや中華料理に入っている丸くて白くてしゃきしゃきしたもの。そう、“ゆりね”です。

食用のゆりねでも撒けばちゃんと花が咲くというパワフルな鬼百合ねえさん。

繁殖能力が強いことからお正月料理などのおめでたい席でもよく振る舞われるんですって。

まじかっこいいっす！ぱねぇっす！！

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それから、他にも面白い特徴があって。

種の代わりに暗紫色の零余子（ムカゴ）を作ること。

（ムカゴ：葉の付け根にできる栄養繁殖器官。地面に落ちると発根し、新たな命となる）

鬼百合ねえさんの近縁種で見た目がそっくりなコオニユリというものもあるのですが、

このムカゴのお陰で間一髪、間違われずに済むそうです。

分かりやすくヤンキーの特攻服で例えると。

チーム鬼百合の下っ端コオニユリの刺繍は白色だけど、

ヘッドである鬼百合ねえさんの刺繍は金色でマジマブい、みたいな感じでしょうか。

もしくは、大阪のおばちゃんで例えると。

どちらも全体的にきつめのパーマを当ててヒョウ柄を着てるんだけど、

鞄からおもむろに飴ちゃんを出すか、みかんを出すか、みたいな？

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そんな鬼百合の花言葉は「賢者」「陽気」「愉快」「華麗」「富と誇り」。

別名は「天蓋百合（てんがいゆり）」天蓋とは仏壇などの上にかざす傘状の装飾品です。

やはりヘッドらしい素晴らしい意味を持つ花。

それが夏の女神、鬼百合。

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帰りにドイツビールを一杯。

鬼百合ねえさんとの出会いに乾杯です。

バナナの香りが爽やかな夏らしいビールでした。美味！