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四季折々の祈り

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花見。日本人にはお馴染みのイベントですね。


古来の風習では旧暦の3月3日に高い山に登って花見をするという風習がありました。

実はこれには呪術的な意味合いもあります。

少々専門的になるので、詳しい説明は省きますが、

要は長寿や豊作を祈った国民的な祭事だったのです。


しかし、“お花見”は決して日本人独自の発想ではなく海外より輸入された思想によるものでした。

“陰陽五行論”

中国から輸入されたこの理論をもとにして、

お花見のような普段僕たちが行っているイベント事は

昔からの“習わし”として現代に生きづいているのです。


しかしこういった古来の日本の風習のすべてがまったくの外国のマネごとというわけではありません。

日本人たちは外来の文化を自分たちのライフスタイルに合うようにカスタマイズしてきたのです。

お花見もそのひとつです。


日本には明確な四季の移ろいがあります。

日本人は四季の移ろいに従って、足並みをそろえた生活を営んできました。

日本の稲作は一毛作で行われています。

四季に従って田植えや稲刈りが一斉に行われます。

四季をみんなで迎え、みんなで送るという生活を古代より営んできたのです。


そんな日本人にとって、お花見をみんなで一緒に楽しむという風習は、

自分たちの従来の生活スタイルに結びつけやすかったのではないでしょうか?


春には春の、夏には夏の、秋には秋の、冬には冬の、

それぞれのイベントが用意されています。

それは明確な四季とともに生きてきた日本人が

外来の文化を上手くとりいれた、日本人仕様の風習であり知恵の集大成なのはないでしょうか?

 

某 件太郎

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