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ネーミングセンス
けんいてん【乾為天】
てんかどうじん【天下同人】
からいぜいごう【火雷噬盍】
【易】を使って占うと、
こういった形で結果が出てきます。
この結果のことを【易卦】(えきか)といいます。
僕が易に興味をもった最初の理由。
それは、こういった名前の響きがかっこ良かったからです。
なんか必殺技の名前みたいでね。
ちょっと子供っぽい理由ですが、
男性はこういうのが好きなんですよね、割と。
そして一冊の書籍と何枚かの硬貨があれば、
簡単に占えてしまう
その手軽さも大きな魅力だったのです。
また易を使っていた伝説的な人物の存在もまた魅力のひとつでした。
江戸時代の終わりから昭和初期にかけての易の名人で、
高島 嘉右衛門(たかしま かえもん)という人物がいました。
彼は実業家でしたが、時には事業の判断に易を使いました。
政治家とも交流があったようで、
伊藤博文とも親密だったといいます。
伊藤博文の暗殺も事前に予言しました。
嘉右衛門は結果を伊藤本人にも伝えたのですが、
伊藤本人の事情により暗殺は防ぐことはできませんでした。
その時出した結果は
【艮為山 九三】 (ごんいざん きゅうさん)。
という名前の易卦。
山が重なっている状態を表している結果です。
伊藤博文を暗殺した犯人の名前は 【安重根】(アンジュングン)。
艮(=山)が重なっている名前です。
嘉右衛門は易卦の名前から、犯人のファーストネームを予知していました。
そして山は動かないという意味から、
「けっして動くな。(中国に)行ってはならない!」
という意味の結果でした。
結果、伊藤博文は安重根に銃弾3発を撃ち込まれ、
30分後に帰らぬ人となったのです。
このように、【易】は質問者の問いに関して、
とてもシンプルで意味深い答えを出してきます。
吉なのか凶なのかを明確に教えてくれるのです。
それは【易】がもともと国政や戦争の行く末を占うものであり、
その目的に耐えうるだけの科学だったからに他なりません。
【易】が出す答えは、決してあいまいではありませんが、
どうするべきか、進めばいいのか、止まればいいのかを
毅然とした態度で教えてくれる、
とても頼りになる占いなのです。
某 件太郎
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(某 件太郎) 2012年6月 2日 01:08 | 個別ページ | トラックバック(0)
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