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2人の老人と庶民の願い

北斗星君と南斗星君にまつわる、こんな話があります。


昔、管輅(かんろ)という占い師に、

死相があらわれていることを聞かされた、一人の青年がいました。


青年はなんとか死期を遅らせる方法を教えてくれと、

管輅に頼みこみました。


管輅は清酒一樽と鹿の干し肉を用意させ、

南にある大木に行くように指示しました。
 

そして、その時にこう青年に耳打ちしました。

「大木のもとで、2人の老人が囲碁を打っているです。

あなたは黙って酒と鹿肉を振る舞いなさい。

そうすれば老人たちがあなたの寿命をなんとかしてくれるでしょう。
 

ただし、これだけは注意してください。

何を言われてもただ頭を下げて、絶対に口を開いてはいけない。」



青年は、言われるがままに大木へ向かうと、

そこには管輅のいったとおり、2人の老人が囲碁をしていました。
 

そして一言も口を利かずに、

黙って、老人たちに酒と干し肉を振る舞っていましたが、

老人たちは、酒を飲み干し肉を食べながら、

青年の存在に気づく素振りなど、つゆも見せずに、

夢中になって囲碁を打っています。
 

しばらくして、ようやく北側に座っていた老人が青年に気づいて怒鳴り散らしました。

すると南側に座っていた老人が北側の老人をなだめ、

「我々は囲碁に夢中になり、酒も鹿肉もたべてしまったのだから仕様がないではないか。」

といって、北側の老人の反対を押し切り、

青年の寿命を19歳から90歳に変えてあげました。

青年はその後、90年の天寿を全うしたそうです。


この時、北側に座っていた老人が死を司る北斗星君であり、

南側に座っていた老人が生を司る南斗星君だったというわけです。



北極星には対のものがあるはずだ、

という考え方から発達した「南極寿星(なんきょくじゅせい)」
 

おとめ座の中の一星であるこの星は、

戦乱の世には見えず、泰平の世にだけ見えると信じられていました。

庶民たちはこの星が現れると自分の長寿を祈ったそうです。


この神話は、供物(捧げもの)によって、

長寿祈願が達成されることを祈った、庶民の願望の表れなのでしょう。


道教では、こういった神話とともに、北斗七星南斗六星は庶民の信仰を集めているのです。



某件太郎

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