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道教が仏教から学んだもの


宗教には2つの側面があります。

1つ目は顕教(けんきょう)的な側面。

「お経」などに書かれている、

創始者の考え方や言葉をまとめたものです。


2つ目は密教(みっきょう)的な側面。

顕教が学科だとすると、密教は実践編とったところでしょうか。

呪術や修行法といった魔術的な部分です。


たいていは、その宗教によって、

どちらかの側面が色濃くなります。

仏教は、顕教的な側面が強く、

道教は、密教的な側面がきわめて強い宗教でした。
 



さて、西方の国から、中国に仏教が伝わったのは、

おおよそ前漢末から後漢初頭にかけての頃。

西暦でいえば、紀元の前後というのが通説です。


ご存じのとおり、

仏教は創始者である釈迦の説いた教えが、

完璧なまでに体系化されて、マニュアル化されていました。

つまり顕教的な側面に優れていたわけです。


自分たちの考えを世の中に広めたい時、

つまり「布教」したい時は、顕教的な側面が非常に役立ちます。

体系的にまとめられた考え方には、説得力があるんです。


当時、呪術や医術といった密教的な側面を目玉商品として、

民衆からの人気を集めていた道教でしたが、

最新の輸入品である仏教顕教的な側面が放つ説得力を前に、

まったくといっていいほど、対抗することができなかったわけです。

つまり、理屈による説得力には、欠けていたわけです。


そこで、道教仏教に対抗して、

布教するのに必要な顕教的な側面を充実させる作戦に出たのです。
 

まず、「老子」という哲学者の思想や理論を、徹底的に吸収しました。

その上、なんでも取り込んでしまうのが得意な道教は、

仏教の教義さえも取り込んで、

さらなる理論の強化をはかりました。

 

こうして、顕教的な側面を身につけることに成功した道教は、

自分たちの思想や技術を、

方術や占術、東洋医学などの、

非常に体系化された学問として、

後々の時代にまで伝えることを可能にしたのです。


そして今、僕たち東洋占術家も道教が完成させた理論を学び、

そして実践しているのです。

 

 

某 件太郎

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