かありいの昔話㉛インドで人体実験　病気診断と対応コース１６

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かありいの昔話㉛インドで人体実験　病気診断と対応コース１６

この実習を終えて感じたのが、「外国人めんどくさい」だ。

インド人に比べて

インド的システムの中で、

インド人が運用する施設で、

インド人スタッフで物事を進める中で、

外国人患者はそのシステムの破綻からくる不便さ、

間違い、効率の悪さなどをいちいち気に留める。

まあ、インド中どこに行ってもそうなんだから、

そこで生まれ育ったインド人は、

それを不便とも効率が悪いとも感じないんだろうが。

うまく適応して、それなりに快適そうに医師の言いつけに素直に従う。

質問もアーユルベータの知識が家庭レベルで皆に浸透していて多少でもあるからなのか、

そもそも医者には質問なんかせずにただひたすら従うだけなのかわからないが、

余計な質問もクレームもなく、やりやすかった。

外国人の場合、初めての体験に戸惑い、

質問が多いしそれを説明するにもスタッフの英語力は

ドクター以外は殆ど皆無に近いから誤解が多発する。

インド的時間の概念、例えば何時から治療を初めていつ終わるとか

その類のことも予定はあくまで未定で時間がかなり遅れたり、

午後の予定がいきなり呼びに来られて午前中になったりと、

外国人的には「組織が機能していなくて、誰に言っても何もちゃんとなされない」

と不信感を抱き、より多くの疑問とクレームが多くなるという悪循環。

おまけに勉強しに来たついでに治療も受けたいという

私やその他の外国人生徒兼患者みたいなタイプも多く、これが最もたちが悪い。

どこかすごくせっぱつまった健康問題があるわけでもなく

（少なくともその自覚はない）、

インド滞在日数が限られていることから貪欲に土日を使って

ビーチに行ったり小旅行をしたい。治療も受けてみたい。

でも治療中は太陽に当たったり、疲れることをしてはいけないのだ。

それを勉強して頭では分かっていても、

所詮「マッサージしてるだけで全然疲れてないし」

とビーチに行って太陽に当たり、

アルコールを飲んで肉を食べて夜遅く帰ってきたりするわけだ。

当然英語が出来るスタッフをそろえるのは、

現地語だけでいい場合より多少でも給与も高くなる。

外国人が満足する又はそれなりに耐えられるサービスを提供するには

インド人相手にする場合よりもはるかにコストがかかるのだ。

当然、それが料金に反映されてくるだろう。

こればっかりはある程度は余分に取られても仕方ないんじゃないかと思う。

私が経営する側だったら、追加料金取れないんなら外国人相手にしたくないと思う位、

扱いに余計なエネルギーと時間がかかる。

あくまでこれは、インドでインド時間、インドシステム、

インド人のマネージメントとスタッフでやる場合に限るけど。

ここに来てインドのアーユルベータ病院の中で1か月実習をして、

インド人スタッフに紛れて働くふりをして感じたことは、

インド人ってメンタルすごく弱いんじゃないか？ということ。

そもそもインド社会は個人からではなく、

家族というグループやその他のつながりの中での個人を認識する

傾向が強いので、自己評価を他人（特に自分に近い家族や一族）の

評価に頼るケースが多いような気がする。

よって、家族内での自分の評価を常に気にして行動することになる。

インド人にとって、人に大切にされること、

寂しくないように常に誰かが一緒にいてくれることが自分の評価を高めることであり、

それがないと拗ねるというか情緒不安定になるケースが多いようだ。

この病院でも外人が増えて毎日クレーム対応する羽目になったドクターは

「ああ、ストレスが。。。皺が増えるわ」と私から見れば

のんびり仕事しているように見えてもストレスを感じていたようだ。

インド人は恋愛においては文化上かなり縛りがあるので、

そう自由に恋愛も出来るわけではない。

よって、別れと出会いを繰り返していない（恋愛において）。

なので年齢の割に別れというものに対して免疫がまるでない人が男女ともに多く、

そういう悩み（ボーイフレンド、ガールフレンドに振られた）で

アーユルベータ治療に来る人も多いらしい。

家族との絆も深いので、肉親の死、連れ合いの死、など

全ての人生にはつきものの別れの場面で乗り切れずに

メンタルをやられてそこから病気に発展するケースがかなり多い気がした。

何事も経験と慣れは必要だと思う。

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(カァリィ) 2017年8月16日 10:10 | 個別ページ | トラックバック(0)

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