原宿の当たる占い館【ほしよみ堂】紫微斗数、占星術、タロット、易、四柱推命、九星気学など

皆さま　こんばんは。

名古屋ほしよみ堂の

碧斗彩良（あおと・さら）です。

昨日、今日と街を歩くと、

桜が咲き始めていました。

気温はまだまだ冷えますが

日も長くなり、確実に

春の訪れを感じます。

じきに、桜も満開になるでしょう。

桜と言えば、

奈良県の吉野の千本桜。

奈良県は、日本史オタクの私には

思い入れが深い県です。

シルクロードの東大寺や、

斑鳩の王子と言われた

聖徳太子ゆかりの法隆寺。

そして山全体がご神体の三輪神社。

何回も行きたくなる場所ばかりです。

今年のお花見は、ぜひ吉野の千本桜を

見に行けたらと思っています。

桜にちなんだ作品はたくさんありますが

私が思い出すのは、

「桜の森の満開の下」という

坂口安吾の小説です。

女房の言いなりに人を殺めてきた山賊が

そんな都暮らしに疲れて、

元の山に戻ろうして、

山の満開の桜の下を通った時、

彼が背負っていた女房は

なんと鬼婆に変わっていました。

必死に鬼婆を退治する彼でしたが、

結局、彼が殺したのは

自分の愛する女房だったというお話です。

きっと、怪しいほど満開の桜の下では

隠そうとしていても、人間の本質や

欲望が明らかになってしまうのでしょう。

桜が美しく咲くのは、桜の樹の下に

屍体が埋まっているからだと

梶木基次郎の作品にもあります。

桜のように艶やかに、成功するには

人を踏み台にするくらいの

欲望の強さが必要なのかもしれません。

それくらい、満開の桜の見事な程の

美しさは、人の心を虜にして離しません。

人は誰でも、自分勝手な生き物。

心に自分だけの闇を持って生きています。

その闇を認めることは

自分の本心に気が付くことでもあります。

そんな自分の本心に目を背け

見ないふりをしていると

執着心から逃れられなくなります。

自分の満たされない思いを、人の首で

遊ぶことで解消している美女の残酷さは

そのまま、自分にもあてはまります。

自分の心の闇を認め、

そして他人にも

心の闇があることを受け入れる。

その過程の中で、人は

自分の心の闇をコントロールし

他人を受け入れることを学んでいくのです。

人は誰でも心の中に

満開の桜を持っています。

満開の桜は人の心を

正直に素直にしてくれます。

本当の自分の心の声に気が付くことは

怖いことでもあります。

それは自分が逃げてきたことかも

しれません。

もし桜の樹の下を通る機会があったら

それはあなたが自分の本心に気が付く

絶好のチャンス。

すべては認めることから始まります。

蓋をしてきた自分の心に素直になって

がんじがらめになった束縛から

自分自身を解放していきましょう。

解放した先には、あなたの望む未来が

ほら、すぐそこにありますよ。

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