原宿の当たる占い館【ほしよみ堂】紫微斗数、占星術、タロット、易、四柱推命、九星気学など

すぐに解決できない問題があると

その問題とどう折り合いをつけていくか

悩むこともあると思います。

人に話して少し楽になることはあっても

根本的な問題が解決しない限り悩みは続いて

もしかしたら他の様々なことも

ネガティブに捉えがちに

なってしまうかもしれません。

そうなってしまうと人からの助言なども

素直に聞けなくなったりして

なかなかその状態から抜け出せなくなってしまいます。

僕の家族でも以前そんなことがありました。

父は温和な性格で

くだらないことをすぐ言う人なのですが

そんな父は60才を過ぎたあたりから

軽度の認知症の症状が出始めました。

母はもともと怒りっぽい性格で、

弱っているところはあまり見たことがなく

常に強い印象でした。

母はそれより数年早い時期から

緑内障で目がほとんど見えなくなり

家事をしながら一昨年までは

祖父母の介護もしていました。

父に認知症の症状が進行し始めた頃

母は介護と家事の苦労の気持ちを

父が理解してくれず、気遣ってもくれない、

むしろやることを増やされるという状態

そんな状況から

かなり精神的にまいっていました。

きっとその時の母は鬱状態だったと思います。

様子がおかしかったので

僕はその時期は出来る限り電話をして

ただ話を聞くようにしていましたが、

母は気持ちが少し落ち着くことはあっても

悩みが晴れたり解決したりする兆しすらなく

離婚すると本気で考えていました。

どうしたものかと考えて

僕はその時期

家族と過ごす時は

アホになることにしました。

敢えてこちらから「大丈夫？」など

気遣いの言葉をかけないようにして

出来るだけくだらないことを

言うようにしました。

最初はただの空気の読めない発言

でしかありませんでしたが

少しずつ笑ってくれるようになって

いつしか母もちょっとアホになっていきました。

そして母も少しずつ冗談を言うようになりました。

父は…特に変わりませんでした笑

でも今はすごく仲が良く

2人でアホなことを言い合って

穏やかに笑って過ごしています。

離婚なんて考えはまったく消えて

むしろ共に過ごしてくれていることに

今は感謝すると言っていました。

目の前で起きていることは何も変わっていません。

父の認知症の症状は少し進行したくらいで

生活は普通にできる状態です。

変わったのは母の「捉え方」

身近な人が深刻な悩みや抱えていると

親身になって話を聞いたり

相手の機嫌や体調を気遣うような

言動をすることもあると思います。

でも全然関係ないことで

あえて空気を読まずに

アホなことを言ってみたりすると

大したことじゃなくても

小さな笑いが生まれたりして

それがだんだんと気持ちを

和らげていくこともあります。

言葉で解決案を提示することだけが

解決に向かうというわけではなく

本人が「なぜこんなことで悩んでいたのだろう」と

見えている世界を変えてあげることも

時には必要なのではないかと思っています。

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ほしよみ堂/占い師

ルーカス伽豆海（かずみ）

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