原宿の占い館【ほしよみ堂】紫微斗数、占星術、タロット、易、四柱推命など

 人は悩みの中にいるとき、

その苦しみから１秒でも早く

解放されたいと願うものです。

積極的に選択し

行動する人もいるでしょう。

でも、それができないとき

あなたならどうしますか？

「態度価値」

聞き慣れない言葉だと思います。

ヴィクトール・エミール・フランクル

オーストラリア・ウィーン出身の

精神科医、心理学者の言葉です。

彼は人間が実現できる価値を

３つに分類。

創造価値、体験価値、態度価値

第一の創造価値とは、

人間が行動したり

何かを作りだすことで

実現される価値。

第二の体験価値とは、

人間が何かを体験することで

実現される価値。

そして第三の態度価値とは、

人間が運命を受け止める態度

によって実現される価値。

第二次大戦中、フランクルは、

アウシュビッツでユダヤ人ゆえに

自由を奪われ、

極限の状況にいる人々に接しました。

最悪の状況下でも

人間らしい尊厳のある態度を

取り続ける人がいるということを体験。

そこから、彼は、

究極の価値を見出します。

何人も人間の生きる姿勢や態度を

奪うことが出来ない、

それは態度価値である。

たとえ苦しみの中においても

運命を受け止める

「態度を決める自由」

が人間には残されていると。

過去、私は悩みの真っ只中、

選択できない自分、

行動できない自分の状況を

どうにかしたくて本を読み、

出会ったこの言葉に救われました。

今呼吸をしている、

生きることを諦めていない、

そういう態度を自分が取れている

と認めることで苦しい時間を

１時間、半日、１日と過ごすことが

できたと思っています。

１歩が踏み出せず、

立ち止まっていたとしても、

下を向くのか、前を向くのかで

見える景色は違うはずです。

悩みの中で動けないでいるとき、

今自分はどんな態度でいるだろうか

自分に問いかけてみませんか？

「動けなくても大丈夫」

そう思いながら、

どうぞ前を向いていてください。

きっと悩みの出口が見えてくるはずです。