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歴オタ占い師ブログ☆占い師なら知っていたい【神功皇后】とは?

本日のブログは、歴史オタクブログです☆

占い師の皆さんに知っていて欲しい人【神功皇后(じんぐうこうごう)】について簡単にご紹介します。

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月岡芳年筆「日本史略図会 第十五代神功皇后」

日本史で一番最初に登場する人物といえば、卑弥呼ですね。

2〜3世紀に、巫女的力でもって邪馬台国を治めていた女王です。

では卑弥呼の後に出てくる女性統治者といえば誰が浮かんで来ますか?

554年に天皇になった、飛鳥時代の推古天皇が出てくる方が多いかと思います。

実は卑弥呼と推古天皇の時代の間に、もう一人

卑弥呼と並んで巫女的力で日本を統治していた女性がいます。

それが、神功皇后です。

神功皇后ってどんな人?

正式には正統な権力者には数えられていませんが、

約70年間もの間、摂政として日本を収めていた人物です。

日本で初めて紙幣の肖像として描かれた人物です。

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政府紙幣(一円券)1878年(明治11年)

和名は『日本書紀』では「気長足姫尊」(読み方:オキナガタラシヒメノミコト)

『古事記』には「息長帯姫大神」(読み方は上記と同)

他の書物には「大足姫命皇后」「大帯日姫」などとも表記されています。

父は、開化天皇の曾孫である【気長宿禰王】(読み方:オキナガノスクネノオオキミ)

母は、日本に渡来した新羅王子「天之日矛(アメノヒボコ)」の玄孫ともいわれる【葛城高顙媛】(読み方:カズラキノタカヌカヒメ)

夫は第14代仲哀天皇、子は第15代応神天皇

『古事記』によると巫女的霊能力者といったふうに書かれています。

天照大神(アマテラスオオミカミ)

天照大神の子や妹といわれる稚日女尊(ワカヒルメノミコト)

託宣を司る事代主命(コトシロヌシノミコト)

さらに海の神である住吉三神がみずからに憑依しているとわかり、

神託に従いながら、息子の応神天皇が即位するまで限りなく"天皇"に近い形で政務を執っていたとされます。

卑弥呼ともたびたび同一視されることがあります。

身重で戦争に出て勝利した?!「武神」と崇められた最強皇后の伝説!

神功皇后は、女性でありながら刀や弓、槍を持った姿で描かれます。

神功皇后の神託を信じなかった仲哀天皇が急病で崩御し、神功皇后は応神天皇を身籠った状態で熊襲征討》《三韓出兵》《新羅親征を成し遂げて帰還ののち、筑紫で出産したとされます。

神への祈りで妊娠期間は15ヶ月に伸び、その子である応神天皇も神がかった力を持つとされたりしていますがこの辺りは伝説として捉えた方が良さそうです。

それにしても、神のご加護があって神託通りに行動していたとしても、いくらなんでも武勇が強すぎますよね…。

鎌倉時代の武士たちからも、「武神」と崇められたほどの女性です。

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『名高百勇伝』「神功皇后」歌川国芳 作

“伝承“はあくまで“伝承”

さて、ここで改めて注意書きを入れておかなければなりません。

先ほども私は「伝説」という言葉を用いましたが、この時代の人々の物語は、完璧なフィクションではありません!!

全てが全て真実だと思ってはいけないのです。

私のような歴史好きは話半分に捉える癖が経験上備わっているのですが、特に占いの界隈で語る際には十分注意が必要だと思っています。

神功皇后は〈実在しない伝説的人物〉とする説もあり、(実在はしてたと思うけど)大きな物語はフィクションの可能性があると捉えてほしいのです。

『古事記』と『日本書紀』の違いがわからない人、必見!

ところで『古事記』とか『日本書紀』とかって何だっけ?と思った方もいるかもしれません。

上記2点はよく比べられることがありますが、どちらも天武天皇が編纂を命じたという点でほぼ同時期に作られた、現存する日本最古の書物です。

両書を合わせて『記紀』と呼びます。

『古事記』は、日本国内での内政(天皇スゴイ!アピール)のために作られましたので、神話のストーリー性がやや過剰です。

681年、天武天皇の命により、暗記が得意な28歳の側近:稗田阿礼(ひえだのあれ)天皇家の歴史である「帝紀」豪族の神話や伝承である「旧辞」を頑張って覚えました。

686年、天武天皇の崩御に伴い、プロジェクトは一時中断となります。

711年、元明天皇がプロジェクトを再始動。稗田阿礼が記憶した内容を口術し、それを太安万侶(おおのやすまろ)が文字(当時まだ“ひらがな“がないので漢文)で書き起こすという方法で編纂。書き始めてからたったの4ヶ月間で、712年に完成しました。

神代から推古天皇までの歴史で、上・中・下の3巻にまとめられています。

上巻はまるっと神代について、中・下巻は神武天皇〜推古天皇までの「古事(ふること)」の系譜や出来事が記述されています。

江戸時代に入り、賀茂真淵という『古事記』研究者に弟子入りした本居宣長が、35年かけて『古事記伝』44巻を完成させています。

一方の『日本書紀』は、外政のために作られたとされます。

天皇家アピールメインだった古事記に対して、国家の成り立ちや歴史を正しく書こうという目的で編纂されました。

天武天皇の子:舎人親王(とねりしんのう)が編纂責任者となり、たくさんの人が編纂に携わり、完成まで約40年もかかり720年に完成。

全部で30巻(+1巻)あります。

神代よりも実際の歴史重視(神代はたったの2巻!)で歴代の天皇ごとにまとめられ構成され、天武天皇の皇后である持統天皇まで記述があります。

2つの記紀の違いを簡単に説明するとこんな感じですね。

天皇同様の格で扱われた皇后=神功皇后

39巻ある『日本書紀』で唯一、天皇ではない人物がひとつの編を持っています。

そう、神功皇后です。

記述によると、神功皇后は100歳まで生きたとされます(伝説的!)

"神功皇后52年九月丙子の条"には、百済の近肖古王(きんしょうこおう)から『七支刀』はじめ重宝が神功皇后へ献上されており、この七支刀刀身には『泰■四年』と象嵌銘があります。

中国・東晋の年号で《泰和》をあてるのが定説で、そうすると西暦369年にあたるのです。

近肖古王は346375年に在位しており、

神功皇后の息子:応神天皇の在位が5世紀初頭(400年頃)前後とされていることから、

神功皇后もジャストそのあたり(4世紀中〜末頃)に実在して生きていたと考えられます。

陰陽五行のパワーで呪術的能力を得た《七支刀》

《七支刀》は奈良県の石上(いそのかみ)神宮に社宝として伝わり、現在は国宝に指定されています。

現代では「しちしとう」と呼ばれていますが、日本書紀には『七枝刀(ななつさやのたち)」と記述されていました。

銘文の中には「この刀は百兵の兵器の害をも免れる呪力を持つ」といった内容も刻まれています。

武器としての刀ではなく、祭祀的な意味を込めて作られた刀でした。

私はこの七支刀の銘文を調べていて、

『泰四年月十六日丙午正陽造百錬七支刀辟百兵宜供供』の中の

「丙午正陽」に注目しました。

丙午の月日の正午の刻、

火が最も強まったタイミングで鍛造することで、

呪術的な効能が込められたのかな。と想像したのです。

様々な文献や記事を読んでいて、同じような解釈をとった方の記述がいくつも見られました。

東洋占術を始めて以来、ただの歴史オタクじゃ得られなかった解釈や想像が出来るようになりました。

今まで頑張って捻って考えてたこともスルンと理解納得できるようになって、古代史おもしろい!!と思う機会もグンと増えました。

私が占い師という職業に辿り着かなかった未来なんてあるのか??と最近感じますね。

昔の人が、こと日本だけでなく中国や朝鮮でもこのように《陰陽五行》が長らく政治を動かすパワーを持ち続けてた(むしろこれが全てだったと思えるほど)と実感すると、

あながち現代でもそのパワーは馬鹿にできないんじゃないかと思うこの頃でした。

同じ理論でいくと、

丙午年(次は2026年でした)の丙や午が重なる月日の正午に何か身を守る呪物を生成できおっと誰か来たようだ(((

ここらで今日のブログを終えるとします。

また楽しみにしていただけると幸いです( ´ ▽ ` )

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この記事を書いた人

瓔珞ルノン

つらさや悲しみといった陰の感情から占いに来た方々にも、私の明るくポジティブなパワーを感じて前向きになってもらえたら!!と思います。

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