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占い師が知っておくべき【神仏習合】の歴史!よく聞く『神宮寺』って神社なの寺なのどっち?
日本人は無宗教の人も多く、「宗教」と聞けばあまり良いイメージを持たない人も多いかと思います。
そんな私自身も無宗教、でも家柄は浄土真宗です。
歴史オタクの活動もしている私ですが、海外の方と会話している中で英語翻訳アプリを使用します。
そんなある時、日本の「仏間」に相当する英語表現が「altar room」とか「Buddhist family chapel」とか出てきて、相手に「家に仏間があるということは、ブッディストなのかい?」と聞かれてどう答えたらいいのか困ったことがあります。
仏壇や仏間というものが家にあっても、でもブッダを信仰しているわけではなく、神社にもお参りに行くし…
占い師なら神や仏に興味がある方も多いと思いますが、神道・仏教・道教の違いはご存知ですか?
今日はそんな話を深掘りしていきます!!
“神道“は日本固有の宗教(多神教)
日本では古来より、八百万の神々が存在するという神道が伝わっています。
これは他国にはない、日本神話や日本のアニミズムなどが積もってできた日本固有の宗教になります。
アマテラスやスサノヲ、オオクニヌシなど、日本人ならだいたいの人が一度は聞いたことがあるでしょう。
宇佐神宮の南中楼門(画像はWikipediaより)
“仏教“はいつ日本に伝来したの?
紀元前5〜6世紀(2500年ほど前)のインドで「ブッダ(=釈迦)」が開いた宗教です。
紀元前1世紀頃にはインド内で『上座部仏教』と『大乗仏教』と二大宗派に分かれていますが、
4世紀末に中国へ伝来し朝鮮を経由して日本に伝わった宗派は、大乗仏教の方です。
現代日本では、仏教宗派は13宗56派、もしくは28宗と言われたりします。
日本国内でも様々な宗派に派生しているんですね。
日本への仏教伝来の詳細を語りますと、
飛鳥時代、朝鮮半島西部の百済(くだら)から漢字や儒教、医学・易学・暦学などの学問とともに仏教も伝来しました。
たびたび、朝鮮からの渡来人が私的な宗教として日本へ仏教を持ち込んでいましたが、
公的な仏教伝来は、欽明天皇の時代に百済の聖明王より仏像や経論が贈られたのが始まりとされています。
日本には元より神道があるわけですから、突然伝来した外国の宗教である仏教は誰しもが全員、認められるものではありません。
当時の日本の上流階級では〈崇仏論争〉が巻き起こり、仏教OKな崇仏派の蘇我氏(蘇我稲目・馬子親子)と仏教NGな廃仏派の物部氏(物部尾輿・守屋親子)が争いました。
蘇我氏が勝利したことで、仏教が国家鎮護の[国教]となりました。
それにより、今まで神道を信仰してきた人々も仏教の思想を学んでいくようになったのです。
東大寺の盧舎那仏(画像はWikipediaより)
「神仏習合」てどういうこと?
「神仏習合」という言葉を聞いたことがある方は多いでしょう。
簡単に言えば、神と仏が合わさって一緒に信仰されるということです。
時代によって考え方が異なりますので、神仏習合の進化時系列順に解説していきます。
奈良時代より前(〜710年)
神と仏は別々に考えられていました。
日本の神も人間と同様に悩んだり苦しんだりする存在であり仏の力によって救われるという『神身離脱説(しんしんりだつせつ)』が説かれていました。
仏教には六道(地獄・餓鬼・畜生・阿修羅・人間・天上)を輪廻するという考え方があります。
日本の神々も六道輪廻の苦しみからは脱せていないとされ、仏教により解脱することができるとされました。
この思想のもと、神社境内に『神宮寺』と呼ばれる寺院が建立されるようになったのです。神前読経も行われるようになりました。
神道を信仰していた人々が仏教も学び信仰するようになって以降、仏教の方が優位に立つ形で神仏習合が進みました。
奈良時代(710年〜794年)
日本の神は、自ら仏に救いを求め仏を守護する存在であるという『御法善神説(ごほうぜんしんせつ)』が広まりました。
聖武天皇は、疫病や社会の不安から国を鎮護するための国家の一大事業として東大寺の大仏建立を決め、743年に《大仏建立の詔》を発し事業が開始されました。
途中749年、大仏建立の守護神として宇佐八幡が九州から上京しています。
大仏は無事、752年に開眼供養を経て完成しました。
これを機に、神は移動することができるという考え方がなされるようになり、八幡神が全国各地に勧請されるようになりました。
平安時代以降(794年〜)
人々を救うために仏様が神の姿になって現れる(権現)という『本地垂迹説(ほんじすいじゃくせつ)』が流布され始めました。
神道と仏教には似ている点が多々ありましたので、【天照大神=大日如来】など神々に仏・菩薩号が与えられました。
本地垂迹説がこのあと長く続くこととなります。
神仏習合の終わり
明治時代に入り、王政復古・祭政一致のため、神道が国教化される動きが起こりました。
1868年に《神仏分離令》、1870年に《大教宣布の詔》が公布されて以降、廃仏毀釈運動が激化しました。
このとき多くの寺院や仏像が破壊され、弾圧されて還俗を余儀なくされる僧侶もいました。
その後、島地黙雷という人物が仏教復興に奔走したおかげで再興するわけなのですが、
今日は文字数がまた2000文字超えたのでここまでにしておきます。。。
次回は、“道教“についてもお話ししていきたいと思います!( ´ ▽ ` )
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(瓔珞ルノン) 2023年5月 4日 16:23 | 個別ページ
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